2020.11.26
連載30区
「自宅で楽しめる! 駅伝テレビ観戦のススメ!」
テレビ観戦のための情報をチェック!
みなさん、こんばんは!
先日、BS日テレにて『徹底取材!!箱根駅伝 春夏秋冬 前編』が放送されていました。この番組が放送されると、箱根駅伝本番が間近に迫っていることを毎年実感します。
今年の番組ゲストには、SGホールディングスグループの鈴木塁人選手(青山学院大学OB)、横浜DeNAランニングクラブの館澤亨次選手(東海大学OB)、富士通の浦野雄平選手(國學院大學OB)という前回の箱根駅伝を沸かせたランナーたちが顔をそろえました。
自分と同い年の選手の方々が箱根駅伝の番組にゲストとして出演されていることが、とても不思議な感覚で、笑いや秘話も交えてのそつないコメントをされていることがとても頼もしく感じました。そして、つくづく自分も“大人の年齢”になったんだなと実感します。このことをNGT48のスタッフさんに話したら……「監督と同世代になるのもあっという間」という渋い言葉が返ってきました(笑)。
時が経つのは本当にあっという間のような気がします。今月は毎年1月1日に開催されている全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の出場を懸けた各地区の予選会が行われていたのですが、少し前までは学生ランナーだった同世代の選手のみなさんが、実業団のユニフォームを着て走る姿を見て、感慨深いものがありました。新天地で走り続ける同世代の選手を今後も注目していきたいです。
12月から正月まで、多くの駅伝大会が開催されます。全国高校駅伝、富士山女子駅伝、ニューイヤー駅伝、そして箱根駅伝。いずれの大会も今年は新型コロナウイルスの影響で、大会当日は家でのテレビ観戦が呼びかけられています。
当然のことですが、いちファンとしては駅伝を沿道で直接見たい気持ちもあります。現地でしか味わうことのできない緊張感や楽しさもありますよね。
でも、選手のみなさんのためにも今年は我慢。それに、テレビ観戦には現地観戦とはまた違った楽しさがあります。私はお仕事の都合もあってここ数年はテレビ観戦することが多いです。当初は、どうしても「現地に行きたいな……」とうずうずしましたが、回数を重ねるうちにテレビだからこそ味わえる駅伝の楽しみ方があると気づきました。
ということで、今回は私が実践している「お家での駅伝の楽しみ方」について紹介したいと思います。このコラムを読んだ後に「駅伝を家で楽しもう」と思ってくださる方が1人でも増えたらうれしいです。
データ放送が便利!
まず、私が毎年テレビ観戦の際に欠かさずチェックしているのはデータ放送です。リモコンのdボタンを押すと表示されるデータ放送では、チーム順位、各区間の選手順位はもちろんのこと、出身地や出身校別に選手を探すことができたりするなど、とても機能が充実しています。自分と同じ出身の選手を見つけて応援するのも楽しいです!
また、大会によっては、自分が応援しているチームを登録できる機能もあります。登録をすると、その大学にだけ順位表記に色がつき、順位がひと目で分かるという仕組みです。この機能を知っている方もいらっしゃると思いますが、初めて知った方はぜひ活用してみてください。
続いて、私がのんびりテレビ観戦している際に必ずお供にしている相棒を紹介します。気になった際に細かなデータをその都度確認するための雑誌(月陸も!)はもちろんマストなのですが、相棒はもう一つあります。それはラジオです。テレビ観戦のお供にラジオ? と不思議がる方もいらっしゃるかもしれませんが、ラジオがあるとテレビ観戦がさらに充実したものになるのです。
箱根駅伝では、毎年NHKラジオ第一さんや、文化放送さん、ラジオ日本さんなどで実況放送があります。テレビでは毎年往路復路それぞれ2人ずつゲスト解説者がいますが、ラジオでも同様に学生時代、箱根駅伝を走った選手がゲストとして出演していることが多いんです。
テレビとラジオの各番組、それぞれ出演している選手の独自の解説に注目してみてください。解説する選手によって出身チームや、走ったことのある区間も違いますし、その選手しかわからないコースの特徴などがあり、いろんな情報を知ることができます。テレビと同時にラジオ視聴! こちらもお試しください。
テレビだと細かな部分が見られる!
私がテレビ観戦の際に実践している楽しみ方の一つに、走り以外で選手が見せる“個性”に注目することです。みなさん、レース前とレース後に、コースへ向かってお辞儀をする選手をテレビで見たことがありませんか?
東洋大学の宮下隼人選手(3年)は、走る前にコースへ向かって背筋をピッと伸ばしてからお辞儀をしています。そして走り終わった後も、どんなに疲れていてもコースに向かって、また姿勢を正してお辞儀をするのです。お辞儀をした後には疲れを見せるのですが、きっと彼にとってはコースに向かって、一礼をするまでが「自分のレース」なのかもしれません。
東洋大・宮下選手のスタート前とレース後のお辞儀は素敵です!
お辞儀というシンプルな動作の中にも個性を垣間見ることができますが、他にもタスキ渡しやフィニッシュ時のポーズなどにもそれぞれ個性が表れます。ごく稀に腕時計をつけていない選手もいます。あれはタイムを気にし過ぎないためなのでしょうか? いずれにしても、こうした細かい部分に気づくことができるのは、画面越しだからこそ。
現地観戦では、やはり選手の走りに目が行ってしまいます。写真に収めたい気持ちもあって、スマホやカメラを構えていたら結局、肉眼で走りを見られずに終わったりすることも……。ランナーは、それはもう、ものすごいスピードで目の前を通り過ぎていきます!(当たり前ですが)
じっくり選手の走りを見つつ、それぞれの個性をゆっくり発見できるのはテレビ観戦ならでは!
こんなことを私が言うのはおこがましいことであることは重々承知していますが、今年は現地で見たい気持ちを抑えて、選手を応援するためにも、お家で駅伝を楽しんでくださったらうれしいです。私も家から大会を応援していきます。
今年は現地観戦ができないということで、ファンのみなさんは寂しい思いをされていると思います。でも、それはきっと選手の方も同じ思いでしょう。
私もNGT48劇場での公演は出演メンバー数を限定し、ファンのみなさんの数を会場定員の約1/3に減らして行わっています。公演を盛り上げてくれる「コール」や「レスポンス」も禁止です。もちろん、マスク着用や消毒、換気といった基本的なことも徹底されています。
スポーツの現場とは違うと思いますが、ステージに立っている側としてはファンのみなさんの声援が聞けないのは本当に寂しいです。それまであった“当たり前”のありがたさを痛感しています。
新型コロナウイルスが収束したら、公演ではファンの方々とのやりとり、駅伝では沿道での応援、それぞれを思いっきり楽しみたいです! その日が来るまでは、自分ができることを続けていきます。
最後にご報告です。前回のコラムにも書かせていただきました、私が出演した酔狂落語が無事に終演しました! お越しいただいた皆様、ありがとうございました。落語に初挑戦するということでかなり緊張しましたが、とても良い経験をさせていただきました。実は落語で、とある陸上選手のお話もしたり……(笑)。映像配信もありますので、気になった方はぜひこちらの公式ホームページでチェックしてみてくださいね!
落語に挑戦! 見逃した方は配信でぜひ!
また、最近ではMildomさんで「NGT48ゲーム部」の一員としてゲームに挑戦しています!こちらもぜひチェックしてください。
ご報告をもう一つ。先日、このコラムの特別編として横浜DeNAの館澤亨次選手(東海大OB)と対談させていただきました! 学生ランナーたちの過ごし方や大学での思い出などうかがいました。近日、月陸Onlineで記事が公開されると思いますので、お楽しみに!
今週も読んでくださりありがとうございました。
館澤選手との対談は近日、公開予定です! いろいろなことを聞いてきました!
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora ![]() 最新情報はNGT48公式HPまで 『NGT48ゲーム部』(Mildom)レギュラー出演中!詳細はHPまで/舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定※新型コロナウイルスの影響で延期となりました。詳細は公式HPまで |

連載30区 「自宅で楽しめる! 駅伝テレビ観戦のススメ!」

データ放送が便利!
まず、私が毎年テレビ観戦の際に欠かさずチェックしているのはデータ放送です。リモコンのdボタンを押すと表示されるデータ放送では、チーム順位、各区間の選手順位はもちろんのこと、出身地や出身校別に選手を探すことができたりするなど、とても機能が充実しています。自分と同じ出身の選手を見つけて応援するのも楽しいです! また、大会によっては、自分が応援しているチームを登録できる機能もあります。登録をすると、その大学にだけ順位表記に色がつき、順位がひと目で分かるという仕組みです。この機能を知っている方もいらっしゃると思いますが、初めて知った方はぜひ活用してみてください。 続いて、私がのんびりテレビ観戦している際に必ずお供にしている相棒を紹介します。気になった際に細かなデータをその都度確認するための雑誌(月陸も!)はもちろんマストなのですが、相棒はもう一つあります。それはラジオです。テレビ観戦のお供にラジオ? と不思議がる方もいらっしゃるかもしれませんが、ラジオがあるとテレビ観戦がさらに充実したものになるのです。 箱根駅伝では、毎年NHKラジオ第一さんや、文化放送さん、ラジオ日本さんなどで実況放送があります。テレビでは毎年往路復路それぞれ2人ずつゲスト解説者がいますが、ラジオでも同様に学生時代、箱根駅伝を走った選手がゲストとして出演していることが多いんです。 テレビとラジオの各番組、それぞれ出演している選手の独自の解説に注目してみてください。解説する選手によって出身チームや、走ったことのある区間も違いますし、その選手しかわからないコースの特徴などがあり、いろんな情報を知ることができます。テレビと同時にラジオ視聴! こちらもお試しください。テレビだと細かな部分が見られる!
私がテレビ観戦の際に実践している楽しみ方の一つに、走り以外で選手が見せる“個性”に注目することです。みなさん、レース前とレース後に、コースへ向かってお辞儀をする選手をテレビで見たことがありませんか? 東洋大学の宮下隼人選手(3年)は、走る前にコースへ向かって背筋をピッと伸ばしてからお辞儀をしています。そして走り終わった後も、どんなに疲れていてもコースに向かって、また姿勢を正してお辞儀をするのです。お辞儀をした後には疲れを見せるのですが、きっと彼にとってはコースに向かって、一礼をするまでが「自分のレース」なのかもしれません。


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